憲法6
憲法23条で保障される学問の自由について誤っているものはどれか。
1 大学における教授の自由が保障されている。
2 国民一般の学問的活動の自由は保障されていない。
3 学問研究成果の発表の自由が保障されている。
4 大学における研究者の学問研究の自由が保障されている。
5 大学の自治が保障されている。
憲法7
憲法21条1項「集会・結社・表現の自由」によって、表現の受け手の自由として「知る権利」も保障されていると解されているが、知る権利の法的性格として、自由主義的性格を有しないものを選べ。
ア 公園で集会をすること
イ 条例に基づき公の情報の公開を求めること
ウ わいせつの疑いがある写真集を入手すること
エ 街頭で署名運動をすること
オ 新聞記者が取材源を秘匿すること
カ ある意見を掲載した新聞に対し、その反論文の掲載を求めること
1 アとウ 2 エとカ 3 イとエ 4 ウとオ 5 イとカ
憲法8
憲法23条 では、大学における学問の自由の保障を担保するため「大学の自治」の保障が含まれるが、大学の自治に関して誤っているものを選べ。
- 大学は、学長・教授その他の研究者の人事を自主的に決定できる。
- 大学構内の施設を利用した集会であっても、実社会の政治的社会的な活動が行われている限り、その集会が一般に公開されているか否かを問わず、警察官は、警備情報の収集のため自由に集会の場に立ち入ることができる。
- 大学の担い手として、学生が大学の自治の主体となるかについては争いがある。
- 大学構内への警察官の立入は、大学側の許諾又は了解の下に行うことを原則とすべきだが、裁判官の発する令状に基づいて犯罪捜査のために立ち入る場合は、大学側の許諾又は了解を得る必要はない。
- 判例上、大学の自治の範囲を人事・施設管理・学生の管理としているが、施設管理と学生の管理に関しては、「ある程度」で認められるという限定を付している。
憲法9
憲法28条で保障されている労働基本権(団結権、団体交渉権、団体行動権(争議権))の三権すべてが否定されている者を以下から全て選べ。
ア 大学教授 イ 警察職員 ウ 非現業の国家公務員 エ 医者
オ 消防職員 カ 小学校の教員 キ 非現業の地方公務員 ク 自衛隊員
1 アイウ
2 イエキ
3 ウオク
4 アオカ
5 イオク
憲法10
憲法34条 抑留・拘禁に対する保障について誤っているものを選べ。
1 「抑留」とは、比較的短期の身体的拘束をいい、刑事訴訟法にいう逮捕・勾引に伴う留置がこれにあたる。
2 「拘禁」とは、比較的長期の身体的拘束をいい、刑事訴訟法にいう勾留、鑑定留置がこれにあたる。
3 「何人も理由を直ちに告げられ・・」の理由とは、犯罪の嫌疑と抑留・拘禁の必要性を含む。
4 「直ちに、弁護人に依頼する権利を与えられなければ、抑留・拘禁されない」という弁護人依頼権は、被告人にのみ適用される。
5 拘禁される場合には、正当な理由を公開法廷で要求することができる。