民法11
 意思表示に関する以下の記述のうち誤っているものはどれか。

1 甲と乙が売買契約を偽装した場合に、買主乙の相続人丙がそのことを知らなかったとしても、売主甲は、丙に売買契約の無効を主張できる。
2 隔地者に対する解除の意思表示は、到達した時から効力が生じるので、契約の承諾についても、相手方にその意思が到達したときにその効力を生じる。
3 第三者が強迫した場合、相手方の知・不知を問わず常に取り消せる。
4 強迫によって相手方が、全く意思の自由を失っていた場合、当該法律行為は当然無効であるが、強迫による取消しも可能である。
5 錯誤無効の要件として、法律行為の要素に錯誤があることを要する。

答え2
526条。契約の承諾は発信主義。

正しいもの

1 94条1項。2項。善意の第三者とは、当事者及びその一般承継人ではなく表示の目的について法律上の利害関係を有するに至った者をいう。
 相続人は包括的に権利義務を受け継ぐため一般承継人にあたり第三者にはあたらない。
3 96条
4 最判S33.7.1 96条1項
5 95条。