商法8
 自己株式に関する以下の記述のうち誤っているものはどれか。

1 株式会社は、その保有する自己株式について議決権を有しない。
2 株式会社が、株式分割をする場合は、その保有する自己株式の数も増加する。
3 内容の異なる2以上の種類の株式を発行している会社は、そのうちの1種類だけについて株主総会決議があれば取得することができる。
4 取締役設置会社は、市場において行う取引によって自己株式を取得する場合に、取締役会決議で定めることができる旨を定款に定めることができる。
5 株式会社は、定款に定めがあれば、自社が保有する株式について剰余金の配当ができる。

答え5
分配可能額の範囲内でいつでも剰余金配当できる(461条1項8号、453条)が、いったん計上した利益 をさらに受取配当による収益として計上する結果となって不当なので認められない。また、自己株式の有償取得が実質的な出資払い戻しなら、これに対して剰余 金配当することは架空出資に配当することになり不当であるため配当できない。453条かっこ書。

正しい。

1 308条2項、325条。
2 183条1項。原則その効果が及ぶ。
3 156条1項1号。
4 165条2項。