憲法16
 内閣及び内閣総理大臣に関する記述について誤っているものを選べ。

1 内閣が、「法律を誠実に執行する」とは、内閣が賛成できない法律であっても法律の目的にかなった執行を行うことを義務付ける趣旨である。
2 内閣の職務として、条約を締結することがあるが、条約の締結は外交関係の処理に含まれるところ、その重要性から特に個別に規定されている。
3 国務大臣の任命は、天皇により認証されるが、認証は効力要件ではないから、内閣総理大臣が国務大臣を任命した時点で内閣が成立する。
4 内閣総理大臣は国務大臣の任免権、国務大臣の訴追に対する同意権、予算の作成提出権を有している。
5 条約締結行為は、内閣が外国と交渉し、その任命する全権委員が署名・調印し、内閣が批准することによって確定する。

答え4
任免権、同意見は専権事項だが、予算の作成・提出権は内閣の専権事項。

 

 

正しいもの

1 73条1号の趣旨。
2 73条3号。
3 7条5号 天皇により認証されるが、効力要件ではないので、認証前に確定的に成立していることになる。
5 条約締結の手続き。