民法9
 物に関する以下の記述のうち誤っているものはどれか。

1 判例によれば、物の売買契約を結ぶ以前の段階において、将来の売買代金債権を売却し、対抗要件を備えることはできる。
2 民法上、物とは有体物をいうが、管理可能な自然力は例外である。
3 判例によれば、建築中の建物について、木材を組み立てて地上に定着させ屋根を葺きあげただけではまだ法律上の建物とはいえないが、住宅用の建物でないものは、屋根及び障壁ができれば独立した不動産となる。
4 抵当権設定時の従物に抵当権の効力が及ぶことに争いはない。
5 所有者の土地の中に作られた石垣、沓脱石は独立した不動産である。

答え5
土地の一部となり独立の不動産とは認められないので定着物である。

 

正しいもの

1 期間の始期と終期を特定するなどして債権が特定されている限り、将来発生する債権を有効に譲渡できる。(最判H11.1.29)
2 85条。
3 大判大15.2.22
4 87条2項。