憲法20
 憲法改正について、次の記述のうち誤っているものはどれか。
1 国会が発議した憲法改正案は、国民の承認を得なければならないが、参議院議員通常選挙の際に国民投票をすることもできる。
2 ポツダム宣言の受託によって、天皇から国民に主権が移ったとする八月革命説は、憲法改正には限界があるとしながら、憲法制定を正当化しようとする見解である。
3 憲法改正は、既存の個別憲法条項の修正・削除・追加、新しい条項を加える増補という形がとられるが、成文憲法全体にわたる全面的書き直しという形がとられることもある。
4 憲法改正とは、成文憲法の内容を憲法所定の手続きに従って意識的に変更することをいう。
5 憲法改正について、各議員の総議員の3分の2以上の賛成で、国会がこれを発議し、国民の承認をへたときは、天皇は天皇の名でこの憲法と一体をなすものとして直ちにこれを公布する。

答え5

誤り。
前段は正しい(96条1項)が、天皇は国民の名で公布する(96条2項)

 

1 特別の国民投票に代替しうるような大規模の選挙に限られるので、衆議院総選挙、参議院通常選挙が含まれる。
2 法的連続性がないことを前提にしつつ、革命という形式をとることで日本国憲法が有効であるとする。
3 改正の態様。
4 憲法改正の意義。