民法7
 権利能力なき社団に関する以下の記述のうち誤っているものはどれか。

1 権利能力なき社団はその代表者によって社団名で取引できるが、社団の債務について構成員は直接には債務を負わない。
2 権利能力なき社団の成立要件は、団体としての組織を備え、多数決原理を行い、構成員の変更にかかわらず団体が存続し、代表の方法、運営、財産管理等の主要な点が決定していることである。
3 権利能力なき社団が不動産を取得しても、社団名義で所有権登記することはできない。
4 権利能力なき社団の構成員の一人に対して債権を有する債権者は、当該構成員の有する総有持分を差し押さえることができる。
5 代表者の定めがある権利能力なき社団は、その名において訴え、または訴えられることができる。

答え4
社団財産は、構成員に総有的に帰属するので、総社員の同意によって財産の処分の定めをしない限り、当該構成員は共有持分権や分割請求権を有しない。

正しいもの

1 S48.10.9判例
2 成立要件4つ。
3 S47.6.2判例
5 民訴29条。