民法14
 錯誤に関する以下の記述のうち誤っているものの組み合わせはどれか。

ア 債務者でないものが錯誤によって債務の弁済をした場合、債権者が善意で担保放棄すれば、弁済者に重大な過失がなくても返還請求できない。
イ 建物の賃貸借契約を締結した際に、貸主に賃貸権限があることを契約内容としていた場合に、実際は貸主に賃貸権限がなかった場合は借主は契約の無効を主張できる。
ウ 判例によると、重大な過失によって錯誤の意思表示をした者は無効主張できないが、相手方は無効主張できる。
エ 錯誤により無効な契約でも、表意者が無効を知って追認した場合は、行為の時から遡って効力を生じる。

1 アイ
2 ウエ
3 イウ
4 イエ
5 アエ

答え 1

ア 正しい。707条1項。
イ 正しい。
ウ 誤り。表意者保護のための規定であるから、表意者以外の者からの無効の主張は認める必要がない。
エ 119条本文。その時点から新しい契約となるが遡らないので誤り。