民法12
虚偽表示にあたる法律行為がされた場合の以下の記述のうち、「相手方と通じてした虚偽の意思表示の無効を対抗することができない第三者」に関する以下の記述のうち誤っているものはどれか。

1 土地の仮装譲受人から当該土地上の建物を賃借りした者は第三者に該当する。
2 虚偽の意思表示により譲り受けた目的物を差し押さえた仮装譲受人の一般債権者は第三者に該当する。
3 財産の仮装譲渡を受けた者の相続人は第三者に該当しない。
4 1番抵当権が仮装で放棄され順位が上昇したと誤信した2番抵当権者は第三者に該当しない。
5 虚偽の意思表示により目的物を譲り受けた者から抵当権設定を受けた者は第三者に該  当する。

答え1
土地については法律上の利害関係が認められないから。

正しいもの

判例による。

2 該当する。債務者の所有と信じて差し押さえた者は、94条2項類推適用によって保護されるべき。
3 該当しない。被相続人の権利義務を包括的に承継する一般承継人にすぎないので第三者に当たらない。
4 該当しない。反射的利益しかないから。
5 該当する。抵当権者が仮装の事実を知らなかった場合、抵当権登記の効力は完全に有するから。